#13 キリマンジャロの雪
The Snows of Kilimanjaro
オーサーとの決着をつけるためにアッシュは指定された場所へ向かう。
残された英二が目が覚めると、日本に帰るように、というアッシュの伝言を仲間達から伝えられる。
しかし、アッシュがオーサーとの戦うことを知り、仲間達を振り切って彼の元へ向かうのだった。
脚本:瀬古浩司
絵コンテ:梅本唯
演出:梅本唯
作画監督:杉野信子、松岡秀明、山門郁夫、加々美高浩、高田陽介、田中志穂、岸友洋、冨永拓生
総作画監督:岸友洋


「アーッシュ!」
(Male)
「頼むからアッシュの名前を叫ばないでくれ、エイジ」
アッシュの名前を叫ぶ
「なぜだ ファ◯ク」

「どいてください!どいてくれ!」
エイジに言わせれば、あれだけ誰かのことを心配してたら、その人が視界に入った途端ほとんど条件反射的に叫んじゃうよ
自分も同じくらいのストレスや心配を抱える状況に置かれていたことがあるけど(ただ当然死の決闘ほどではない)一歩離れて物事を見て、もしその人に向かって叫んで邪魔をしたら恐ろしい結末になっていたかもしれないということに気づくことが出来たのは後になってからだったんだよね
確かにおばかなお約束ネタでもあるから、手のひらで顔を覆ってしまうのも理解できるけどね

でもかなり危なかったね、命をかけた決闘の最中に名前を呼ぶなんて 少しでも集中を欠けばアッシュは一巻の終わりだったかもしれないよ
きっと主人公補正があるけどそれでもね
話は変わるけど、具体的にはどうしてオーサーはアッシュを憎んでいたの?指のことだけじゃなさそうだったけど
アッシュは最終的にこの結末に行き着いてしまうことをオーサーに出会った日から分かっていたと以前のエピソードでちゃんと語ってるよ
オーサーはアッシュによって失脚させられ、オーサーのプライドや執念深さがいつか決闘に行き着いてしまうことをアッシュは理解していたんだと思う
オーサーがアッシュに平和的に服従するなんてありえないよ
でもオーサーはいくつなんだろう、というのも17歳の子供に服従するのは辛いに違いないからね

たぶん以前も話したけど、この作品の色彩はすごい綺麗だね
ずっとスクリーンショット見てカラースキームを抽出してるよ
オーサーの死は優しすぎるね もっと酷い目に合うべきだったのに 😛

オーサーがあれだけめちゃくちゃをやったにも関わらずラストシーンでアッシュは正々堂々とナイフで戦ってたよね
Yeah いなくなって清々したよ
すごく良いエピソードだった このアニメを24話も見ることができるのはすごく嬉しいよ
Yeah でも仮に全36話だったら3つあるショートストーリーもアニメ化されただろうね
“Private Opinion”、”Angel Eyes”、そしてバナナフィッシュの本当のファイナルストーリーとも言える”The garden of light”

いつも乗ってる電車をアニメで見るのはすごい不思議
Yeah 絶対変だよね、ハハ 😀
あなたはニューヨーカーなの?ギャングのナイフ決闘って現実でありえると思う?
ニューヨーカーだよ もし現実でギャングのそういうやつをやろうとしたら、5分で少なくともパトカー3台がくるよ
笑 やっぱりね まあそれでもクールだしカッコいいけどね

一体どうやったらこんなに早く警察が来るの?
しかもあそこに2人しかいないのは明らかなのになんで全員逮捕するの(ギャングへの偏見なら別だけど)・・・
警察はここしばらくアッシュを見つけ出して逮捕しようとしていたんだよ
漫画ではこのサブプロットにもっと時間を費やしてる
このアニメの何がクレイジーかって、自分は1980年代のニューヨーク育ちで、ギャングに入っていた中国人の子供(リーダーではなかった)と知り合いだったんだけど、その子供は人を刺して刑務所に入る羽目になったんだよ
だからこのアニメは自分にとって全てが現実そのものなんだよね
オープニング・エンディングがそのままだったのは最高だね おかげでバナナフィッシュらしさが保たれてるよ
ペース配分がすごく速いのに面白いままなのには未だに驚いてるよ
アッシュとオーサーの衝突、バナナフィッシュの調査、パパディノとの衝突、そしてオーサーへ立ち戻る ストーリーの中心点が大きく変化しつつも途切れることがないよね
話の移り変わりを全く感じさせないんだよね
新しいオープニングはBlue encountの曲だよ 今日放送されなかったのはちょっと残念
日本のフジテレビの放送ではこのエピソードの後に新オープニングのPVが初公開されたよ でもまあアメリカ版で放送されなかったのは残念だね

「おや、現在ダウンタウン一の勢力を誇る大ボスがずいぶんみみっちいこと言うんだな。」
見ていてすごく痛々しかった 🙁
結局だれも幸せにならないし、アッシュはいつもにも増して苦しんでる
シンのことはだんだん好きになってきたけどね かしこい子だよ
シンに対してミスコミュニケーションカードが使われなかったのはすごく嬉しい
「アッシュがショーターを殺した、復讐だ」みたいなシナリオになったらホントに最悪だったよ

「何てやつだ…とてもかなわねえ」
これは自分が何者であるかを自分自身に言い聞かせるものの、それが現実に一致するとは必ずしも限らない、みたいな物語なんだよ
シンは頭の中では憎き宿敵のニンジャ役をやっていて、アッシュはそれに調子を合わせるのにやぶさかではないものの、シンの行動はまるで一致してない
なかなかクールだよ
そういう表現をするとシンはめちゃくちゃ可愛らしくなるね
修行中の小さなニンジャの道のりはまだまだ長いね
良いエピソードだったよ このオープニングとエンディングをまだ聞くことができるのも嬉しいな もうすぐ新しくなると思うけどね

まったく惨たらしかったな アッシュが容赦なくオーサーの手下を虐殺するシーンから最後の戦いまで血祭りだったね
オーサーにさらなる性格描写が加えられていたのは良かったね
オーサーは取り返しの付かないことをしてしまったわけだけど、これで彼の行為やアッシュへの憎しみがより良く理解できたよ

列車のライトを撃ち抜いて敵を狙いやすくしたのはすごく賢いと思った
オーサーの手下の士気の低下も相まってアッシュにとっては倒しやすい状況になってたね

「そんなバカな…このラインは朝まで…」
シンともう一人のギャングリーダーの良さがだんだんわかってきたよ 二人ともすごく立派だし賢いね
二人が汚い手を使ったオーサーを追いかけようとしていたのは嬉しかったな

「やつはなぜ何のためにそんな高地へとやって来たのか、獲物を追いさまよう内に戻ることのできない場所へ迷い込んでしまったのか」

「それとも何かを求めつかれたように高みへと登り詰め力尽きて倒れたのか」
作中で本(アーネスト・ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」)に対する直接の言及があったのもこれが初めてだね
この本の象徴するところを考えるとなかなか印象的だよね

「日本へ帰れ!」

「俺は…お前に見ていられたくないんだ!」
アッシュは回復して元気になってくれるといいけどね エイジは自分の行動によってアッシュが傷ついたことに悩むだろうけど、それと同時にアッシュが自分を遠ざけようとしていたことにも傷ついてるんだよね、特に悪夢にうなされるアッシュの声を耐え忍んで何も聞いていないふりをした後だけに
アッシュを助けることが出来なかったということを理解するのはさらに辛いだろうね
でもナイフファイトの最中に名前を叫ぶのだけは勘弁だよ

「やつの死体はどんなだったろう?戻ろうとしていたのか?それともなお高みへと登ろうとしていたのか…」
キリマンジャロの雪はヘミングウェイの短編だね アッシュは自らと死の関係性を反芻しながら会話の中でこの短編の名前を上げていたね
当然ながら「死に近づきつつある者が自らの人生を追憶する」ことを中心に展開する物語だよ 生涯を通して彼は何を追い求めているのか、あのヒョウは何を追い求めていたのか?
白く寒々しい山に見える汚れのない純粋さは、彼には理解の及ばない人生のようでもあり、彼が切望するものでもある
そしてほぼ確実に彼はそういったものを見つけるよりも前に息絶えてしまうだろうね
アニメのキャラクター描写に使われるメタファーはすごく陳腐だったり無理やりな「深さ」を感じるから普段は大嫌いなんだよね
でもあのヒョウにはアッシュの自分自身の受け止め方が反映されていてアッシュが死すべき運命にあることには嘘偽りのない説得力が感じられたし、あの描写はすごく良かった
翻訳ありがとうございます!
オーサーがアッシュを憎む理由、難しいかな?確かにはっきり語られたことはないけれど、ユエルンがコンプレックスに言及したし、前回に持つものと持たざるものがあったし、今回もオーサーがアッシュをただの人間だ、神聖視するなって言ってたし。
分からないのは海外だからじゃなくて、言わなくてもわかるでしょ?は女性の感覚なのかな。
単に個人の問題だと思う
むしろ上下で人間関係を構築する傾向が多い男の方が分かるんじゃないの?こういうのは。
なるほど。
国語の読解力問題でも個人差ありますもんね。
よく考えたら自分も理解してると思っているだけで、違うかもしれないし。
明確な答えは作者しか知らないわけで。
BFは多くを語らないし心の声が描かれることも少ない分、自分の感覚で理解していくところが多いから、人の意見を聞くのは新鮮で楽しい。
というかオーサーの場合はアッシュを一方的に憎んでいるのは完全に嫉妬だと思う
自分には出来ないことをやってて、周りから慕われるのが心底気に入らなさそう
オーサーが最後までクソだったのが良い
さすが80年代って感じがする
マックスが伊部に(英二への感情を)アマデウス症候群だと言ったのは原作でも違和感だったけど、この言葉を出すことでオーサーへ(のアッシュに対する敵意)の理解が深まった気がする
だよねー
オーサーは映画「アマデウス」のサリエリでしょう
彼はストリートのボスとしての能力は充分あったし頭も悪くなかったから、アッシュの性格も能力も理解してた
アッシュを憎むのはアッシュのせいではないし、アッシュが望んでいたことではないのもまた分かってた
卑怯で小物に思えるし実際そうなんだけど、哀れと言うか何か悲しい気がするよ
いっそのことアッシュに心酔できたらずっと楽だったんだけど、それは彼のプライドが許さなかった
吉田秋生は天才と凡才、持つ者と持たざる者を表現するのが上手い
翻訳ありがとうございます。
サブタイにもなってる豹の話は他所でほとんどコメントをみかけなかったので、こちらで肯定的な意見を知ることができて良かったです。
英二がオーサーにならなかったのは
性格もあるが伊部さんがいたのもあるね
アッシュに心酔したり嫉妬したり利用したりせず、ただ友達でいることって難しいんだと思う
自分のそばに美形で成績優秀でカリスマ性があり、権力者にも下っ端にも認められる才能あふれた年下の人物がいて、同じ土俵に立ってたら…
翻訳ありがとうございます
キリマンジャロの雪のシーン、とっても良かった
原作のキリマンジャロの雪の引用を見てからヘミングウェイを読むようになった。
この引用が冒頭のエピグラフに過ぎないのにはビックリした。
後、もちろん「海流のなかの島々」も読んだ
さすがに今回はゲイの描写が差別的云々の文句は出なかったか
あれ見ると気が滅入る
この物語はこれからどんどん話が政治的になってアクションシーンも多くなる。アッシュと英二2人だけのシーンも少なくなるから勘違いの文句も少なくなるんじゃないのかね。
ただ現時点で原作だとまだ9巻のはじめ頃。今後あと11話でどうやって10巻分の深い話をまとめるのかMAPPAの力が問われるね。ただでさえ英二のディスりがひどくなってるのにさ。
長文すみません
見終わった直後はガッカリでした
まずアニメというものは作画班が何班かあって、それぞれの回の作画を担当するものだと知っていますが、今回はアッシュの顔があまり良くない班だったみたいです
それとコニーアイランドへ行く決闘の下りはBFの中でも見どころの一つです
特にコニーアイランドへ行くまでのシーンは不良少年どもに決闘場所がコニーアイランドだと分かったとたん、多くの不良がコニーアイランドへ向かい、更にシンやケビンの仲間もコニーアイランドへ向かいシンとケビンは二手に分かれてコニーアイランドを目指すのは見どころの一つでした
あそこはニューヨークをよく知っていないと書けないし、おそらく作者は連載最初の段階からこのことを考えていたはずです
地下鉄の決闘、さらに電車の中から敵が表れての集団射撃
更に線路上での決闘
コニーアイランド行きは「まるでカーニバルだ。ガキどもが一斉に動き出した」と警察に知られるくらいの数が暴走していたのに、残念でした
↑その気持ちも分かるが
そのへん削ってオーサーを掘り下げたんじゃない?
アニメオリジナルのオーサーと豹の回想、オーサーが落ちるところは良かったよ
あと製作陣は2人の関係性を主軸にするって言ってるから
アクションシーンは極力削って政治は少し多め
人間関係をメインでまとめてくると予想してる
いかに優先度の低い物を見極めて削るかだな
えいじのは人によって捉え方が違うからそんな気にしなくていいと思う
返信どうもです
確かにオーサーとの関連性を重視したのでしょうね
あと豹の話を入れることでアッシュもそうですがアッシュとエイジとの関係を重視したのでしょう
でも「英二の捉え方」とは?
英二のことは何も言ってはいませんが・・・
自分の書き方が悪かったごめん
改行した後の文「あと製作陣は〜」は名無しの1つ上のコメについてのコメントなんだ
気を悪くさせてごめん
いえいえ、こちらも勘違いしてごめんなさい
正直、いつも観たあとは「違う・・」って思う。やっぱり20年とか漫画のシーンを頭に再生し続けてたから。でも半日、一日経ってから2回目みたら脳が修正されて、マンガとアニメをすり合わせて消化してんの。だから2回目からはめっちゃ楽しんで観れる!人間の脳って不思議!
一つだけ残念なのは、音楽の音が大きくて耳を澄まさないとセリフが聞きにくいシーンがあることかな。
次回からは新OP、EDどんな曲と映像が付くのか楽しみ!
再登場の名無しです
オーサーの気持ちってわかんないのが普通だよね
私は腐女子だからわかりました
しかし原作で分かった時は全くうれしくなく、「なんだそれ」みたいな感じでした
アニメでは全く違う感じで見ています
オーサーはアッシュに欲情していたんですよ
自分はストレートのはずだし、男に欲情したなんかことないはずなのにアッシュにだけはする
それが許せないんですよ。自分的に・・
忘れようとしても無理で更に指の痛みが追い打ちをかけて忘れられなく、寝ていても悪夢にうなされる
しかも思っているのは自分だけ
マンハッタンを出て行っても忘れられない
だからアシュを視界から消すしかなくなる
つまり殺すしかない
アッシュにショーターを殺させたのもアッシュが自分と同じくらい自分を憎ませるためじゃないかな?
「わかるか?」と言われて「ああ、だか俺のせいじゃない」で分かりました
すみません、言いすぎました
これからは自分のブログだけにします
そうですね。
ご自分のブログでどうぞ。
海外の反応についてコメントする欄のはずなのに、アニメの感想だけ書いている人は、区別がつかないのでしょうか…
場所を考えてコメントしましょう
ニューヨーカーのコメントがあるのが面白かった
東京で言えば、地下鉄銀座線で大乱闘をやっているような感じで見てるのかな
それと、友人がギャングだった人のコメントも興味深い
日本ではなかなかありえない話なので、あれをピックアップして訳してくれたブログ主に感謝!
アニメの感想を書いてる人は翻訳に出てきた感想について意見を言ってるんじゃ…
>再登場の名無しさん
そこは欲情じゃなくて嫉妬でしょう
アッシュの持つカリスマ性は、自分には逆立ちしたってないものだから
まあ大抵の感想を見ましたが、持たざる故の嫉妬という意見が多かったですね
やっぱり皆が見る掲示板よりこれからはブログにします